石川県小学校社会科研究協議会

会長挨拶

 
 

気高い霊峰白山を戴き、恵まれた自然、重厚な歴史と風格ある文化、伝統的な工芸が数多く生き続ける地、我が石川県金沢市において、来たる平成23年10月27〜28日の2日間にわたり第49回全国小学校社会科研究協議会「石川大会」を開催する予定でございます。お陰様で全国大会は平成8年度以来今回で第3回目を数え、会員一同この上ない喜びでございます。現在は県下会員が総力を結集し、周到に諸準備を進めているところでございます。

 本研究会は、昭和44年の発足以来「社会科を愛し、社会科好きな子どもを育てる社会科教師」を目指すことをスローガンに掲げ、社会科教育の究極の目標である「公民的な資質の基礎を養う」ことに真正面から取り組み、毎月の授業研究を中心とした実践研究を地道に進めてまいりました。

 さて、近年の社会は、知識基盤社会化、少子高齢化、高度情報化、グローバル化が進む中、社会保障、環境問題、地域間の格差の拡大、ニートやフリーターの増大など社会的・経済的格差の固定化などにより先行きが不透明な状況にあるといえます。また学校においても子どもの学ぶ意欲や学力・体力の低下、不登校・いじめ、増加傾向にある暴力行為などの問題行動、人を思いやる豊かな心の欠如や規範意識の低下など多くの課題が指摘されています。

こうした中にあって、これまで多くの教育改革がなされ、各学校ではしっかりとした教育実践を推進し、一定の成果が出てきています。また教育基本法や関係法令が改正・整備され、来年度完全実施の新学習指導要領でも「生きる力」の育成の理念は引き継がれ、その実現に向け確かな実践が期待されているところです。

本研究会では、上記の社会の変化や子どもの現状、教育の動向等を踏まえ、大会主題を「自ら社会に参画する力の基礎を養う社会科学習」と設定し,大会副主題として「自分発、社会経由、自分行」と設定しました。

 特に本大会開催の平成23年度は、新学習指導要領の完全実施の初年度にあたり、本研究会はその趣旨にそった教育課程「石川プラン23」の作成し、石川発「社会科カリキュラム」を提案したいと思っています。同時に、各会場校ではそれを踏まえた学校独自の教育課程を作成し、石川らしい教材開発や授業実践に取り組み、大会当日は、3会場とも全学級で授業を公開する予定でございます。どうぞ、是非とも本県の社会科教育をご覧いただきますようお誘い合わせの上、多数のご参加をお願い申し上げます。

 最後になりましたが,本大会の開催に向けて,多大なご指導,ご支援を賜っている石川県、石川県教育委員会,金沢市,金沢市教育委員会,全国小学校社会科研究協議会をはじめ,多くの関係の皆様方に心より感謝申し上げ,ご挨拶といたします。

 結びに、会場となる金沢市は名勝「兼六園」や石川門、今でも空から謡が降ってきそうな武家屋敷や昔の風情が漂う東茶屋の街並みをはじめ、加賀百万石の歴史と文化を色濃く残すエリアと有名ブランド店が数多く入るビルや商業ビル群、そして個性豊かな金沢21世紀美術館・室生犀星・泉鏡花・徳田秋声の文学記念館など近代的なエリアが見事に調和した魅力的な中核市でございます。関係者一同,皆様の来県を心からお待ちしております。


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石川県小学校社会科教育研究会会長
第49回全国小学校社会科研究協議会
石川大会実行委員長 大西 賢一
(金沢市立鞍月小学校 校長)




















































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